2021年7月より、Nova3Dさんより、高透明タイプのレジンが発売されていました。実をいうと昨年7月に購入してはいたもののなかなか調整する時間が取れず、そのままになっていました。
ファーストインプレッションとしては、かなり透明です。これまでNova3Dのスタンダードクリアや、Anycubicスタンダードクリア、Elegooスタンダードクリア、Hiehaスタンダードクリア、SKABS等転々としてきましたが、一番透明感は高いと感じています。
ただこのレジンものすごく難しい! 中級者から上級者向けのレジンと思います。
難しい理由としては何点かあるのですが、
- Mono機専用
- 30umでのメーカー推奨の硬化時間が4.5secと長時間
- 洗いすぎると曇りやすい※再処理することで透明化は可能
- クリアレジンのため、サポート部分が太りやすい。
- 露光不足にものすごく敏感
- 粘度が高い
いづれも、テクニックや経験でカバーできる範囲ではあるのですが、使い慣れるまでは失敗が増えます。うちの環境でも難しいと感じた一番の原因が、一番最後に書いた露光不足に敏感な点です。
実験に使った機材がVoxelab Proxima6.0だったのですが、この機材がまた曲者で、中央にLEDが1つだけあるタイプなのですが光量が中央で、23uW、周辺に近づくにつれ18~9uWと結構バラつきが出ていることが判明してそれがわかってからは中央しか使わない!と割り切って検証を始めてからは非常に素直になりました。
メーカの紹介コメントより抜粋
このレジンは、UV光が3500uw /cm²を超える3Dプリンタにのみ使用できます。通常のレジンより粘着度が高いため、MONO機ではないプリンターは硬化が困難です。

メーカーさんも商品紹介ページで書かれているのですが。Nova3Dさん以外のプリンターで使用する場合には確認が必要そうです。LEDを通すと、計測値が2桁ほど違っているのでハイパワーな機種が必要になりそうです。爆光で有名なMONOXとかだと安定するかもしれません。今度時間があるときにProximのパワーも改めて測ってみようと思います。
何度か試してみたProxima6のChituboxの設定はこんな感じです。

実際に使ってみた感じ、造形直後は非常にクリアです。IPA洗浄すると若干曇ってしまいますが、2次硬化後にうっすらとコーティングしてあげることできれいな透明に戻ってくれます。コーティングも高透明レジンでもいいですし、いきなりクリアスプレーなどでも比較的きれいになります。


いつもといえばいつもですが、透明レジンはまともにピントあってくれません。
楽しい3Dプリンタライフを!
※改造するとメーカーのサポート等は受けられなくなる恐れがあります
ご利用は計画的に
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