nava3Dさんより水洗い高透明度レジンを提供頂けましたので検証して行きます。
すでに多くの方が造形は綺麗とかレビューは上げており、普通のレビューしても面白くないと思いますのでうち流で。
ちょうど手持ちにもう一つ前の高透明レジンがあったので比較しながらのご紹介です

初めに
皆さん、レジンを選ぶときってどういう基準で選ばれますか?
- 値段?
- 造形制度?
- 効果速度?
うちの場合は慣れっこに慣れつつあるのですが、結構新しいレジンを買うと最初にチェックする項目が二つあります。「臭い」と「紫外線に当たった時の色」なんです。人にもよりますが、結構レジンの臭いって重要で、長時間の印刷をしていると、気分が悪くなったり、においが強い場合にはペットが嫌がったり、家族からのクレームなどいろいろな障害につながったりします。あと直感的にですが、においが強いレジンは変質しやすいように感じます。
今回の高透明レジンは、よくある石油化学系の臭いやインクのにおいといった感じではなく少し三位のあるようなにおいが近くで匂うとわずかにする印象です。

透明なペットボトルの底に同じくらいの量を入れてみた状態です、ここら辺はNOVA3Dさんの前回の製品からそうなのですが、マジ入ってるかわからない(褒
写真ではわかりづらいですが並べて比較すると私の目には以前の高透明と比較するとほんの少しだけ少し青く見えています。

答え合わせのために紫外線ライト(日亜365nm)を当ててみました。
ビンゴですね、新しい高透明レジンは、蛍光剤が添加されているタイプのレジンのようです。さきほどほんの少しだけ青く見えていると感じたのがこの蛍光剤の効果ですね。
この蛍光剤が入っていると、ぱっと見透明に見えます。そして2時硬化等の黄変時にこの蛍光剤が黄色の捕食となり黄変していても見えづらくなるっていう仕組みです。黄変対策としてはかなり有効な方法などで造形後もかなり透明を保ってくれると期待ができます。
個人的にはこの蛍光剤が入っているタイプは造形はきれいになると断言できますが、あまり好みではなかったりします。それが「紫外線に当たった時の色」をポイントとしています。
黄変時の補色として、蛍光灯の下で見る分にはあまり影響がないのですが、日光が入る明るい部屋や屋外、ブラックライトが当たった時に青く真っ青に見えることがあるのです。
青くなるレジンはプラモデルなど室内展示には向きますが、アクセサリーやキーホルダーなど、屋外に持っていくようなものに使用すると、なんだこれ?みたいな色になってしまうことがあるのです。
硬化速度・・・
気になる硬化時間ですが、以前のものと比較になりません。
私が実際に設定した硬化時間を下の表にまとめていますが、正直この効果時間が障害で、以前の高透明レジンは死蔵されていました。
高透明レジン | 水洗い高透明度レジン | |
露光時間 | 7.5sec | 1.7sec |
初期層露光時間 | 60sec | 15sec |
リフト量 | 4-12mm | 4-12mm |
ロフト速度 | 60-160mm/min | 60-160mm/min |

実際の効果なのですが、この記事作成にあたり、UVライトの照射でほぼ固まうレベルで硬化時が早くなっています。対して以前のものは全く硬化しておらず。半硬化してるのかな?っていうレベルです。
この効果時間の差が結構造形の精度の差に直結するので、正直なところ、ぱきっと出したいのであれば以前のもののほうがきれいに出せそうです。
現在パラメータを探り探り調整している段階ではありますが、上の表でも示しているとおり、おそらくいろいろなレビューで挙げられているパラメータより、リフト量をかなり多くとり、それも早く意識的にかき混ぜるようなセッティングにしています。
今回の記事はここまで!
実際のプリント比較は別記事でレビューしていきます。
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