kaikaS1140なのですが、実際にはkaikaS 1140を購入するだけでは使用することはできません。
bambulab X1C P1Sはホットエンドとノズルが一体型となっており、気軽に社外品に交換することはできませんでした。
bambu 互換ホットエンド
そこで登場したのが中国製のTrianglelabから出ているTZタイプといわれるホットエンドです。このノズルは改良を繰り返されておりV1.0~V3.0に分かれています。
TZ V1.0

こちらが、Bambulabの純正ノズルと同様のタイプになっているのものになります。こちらの利点としては同形状のため、プリンター側の設定をほとんど触らないでもプリントが可能になっています。単純にポンづけすることができるので、一番おすすめなのですが、問題点としては純正同様プリント品を取り外すの忘れたりしてぶつけると簡単に曲がってしまいます。
2024/9現在TriangleLab公式ではすでに廃盤になっており、Aliexpress等で購入できるのはTZのさらに互換のものになりそうです。(注意点あり)
TZ V2.0


V1.0の曲がってしまうという不具合の対策を行ったのがV2.0になります。対策として根元の部分を強化し、ヒートシンクに対してねじ止めを行っています。このねじ止めが問題で、ねじを通じてヒートシンクに熱がどうしても伝わってしまうため(パイプ自体が強化されて蓄熱+ねじ2本分伝わる)のでPLAを出力する場合にはヒートクリープが起きがちになります。ABSなどでハイフロー目的限定であれば使用可能かと思います。
TZ V3.0


そしてV2.0の出現からほどなくでてきたのがV3.0です。V3.0はおそらく2.0のヒートクリープの問題が多く出たためか、V2.0から数か月ででてきました。だがしかし、、、、、初期のV3.0はかなりの数でフィラメントが漏れてくる不具合が報告され、一時期すべてのAliexpressの店舗から消えてしまい、回収がうわさされていました。
数か月して再度出回り始めた際には構造が全く異なるものに変更されているようです(当サイトでは区別のためV3.1と呼称します)おそらくほとんどがこちらに入れ替わっているようなのですが、販売サイトやTriangleLab公式ではどちらもV3.0として扱われているので、対作品を指定して購入は難しいかもしれません。
E3D Premium Bambu Lab HotEnds
E3Dからもbambu互換ノズルが販売されています。純正と比較するとハイフローに対応した高級ノズルの位置づけとなっています。こちらは純正ホットエンドと同様にノズルが交換できるようにはなっておりませんので、kaikaSの導入に使用することはできません

kaikaにはどれがおすすめ?
当ラボで選択したのはTZ1.0をメインで使用しています。TZ3.1の入手が完了していないため、TZ3.1の評価が終わっていたのもありますが、ひとまず手持ちで安定しているTZ1.0をお勧めしております。
ただTZ1.0でも手放しでOKといえるわけではなく、届いたホットエンドでトラブルが報告されています
このパターンでは、真ん中のシャフトの圧入が最後まで行われておらず、ヒートシンクと、ホットエンド部分が近くなっている様子でした。圧入がうまくできていないと判断した理由としては、ねじ部が正常なものと比べると、締め込み量が少なく、熱間増し締めをしてもこの状態でした。
その割にはホットエンド取り付け部から、ノズル先端までの長さは正常であったため、この状態で組み込み、プリントされているようです。今のところ漏れもなくプリントはできているようです。
圧入部が熱で緩んでこなければいいのですが・・・漏れ等あれば増し締めが必要そうです。
この辺りはテクダイヤ 小山社長も最初から懸念されていたところで、ノズルがどんなに良くても、互換ホットエンドがダメだったらそこに評価を引っ張られるので、できればやりたくないとまで言われていた部分ですので、あくまでも自己責任でお願いしますとのことです。
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